NITABOHロゴ
最新情報のページへ ストーリーのページへ メイキングのページ スタッフ/キャストのページへ 上映情報のページへ
NITABOHトップページ / メイキング / フルカラーカッティング
アニメ「NITABOH」では、昨年8月に一度カッティング作業を行っている。
当時はまだ全ての絵が完成していなかったが、鉛筆で描かれた線画も含めて、ストーリー展開やせりふの長さ、さらに音楽に合わせて、それぞれの動画の秒数を決定。45000枚の絵がひとつのストーリーとしてつながった。
その後もアニメの制作は続けられ、同時に監督以下制作スタッフは、クオリティ(質)を上げるための検討を重ねてきた。
よりストーリーに忠実に表現したい部分はどこか、また絵の枚数を増やして動画をスムーズに動かしたい部分はどこか、そんなやりとりが交され、結果約5000枚の絵を追加。
全体では50000を超える枚数になった――。
今回のカッティングでは、全ての絵に色が入り動画としても完成。
それを監督以下演出、プロデューサーといった主要メンバーが、一同に集まり全体を通してみていく。
途中“絵のおかしい箇所がないか?”とか“せりふと口の動きがあってない箇所がないか?”などをチェックしながら、カッティングとしては最も大切な映像のつながりをみていくのである。
そのいくつかを紹介すると……。
物語前半の大切なシーンなので、別れの様子を十分に表現したいとの監督の指示で、前回のカッティングの後新作の絵を追加。
改めてのカッティングとなった。
音楽に合わせて仁太郎の表情を細かく追うことでこの場面の完成度を高めることができた。
渡し守の三太郎は船をこぐシーンが多い。ここでは艪(ろ)の動きがおかしくないかを確認。艪(ろ)を手前に引いている場面と、向こうに押している場面が、遠景から近景にアップになった時につながっているか、その辺まで注意して秒数を決めていく。
同じようなことはユキちゃんが毬(まり)をつく場面でも確認された。毬のバウンドの動きがスムーズにいくようにつなぎあわせ、不用な絵はカットされた。
これは直接にはカッティング作業とは関係ないが、文字を書く場面を、アニメで表現するのはとても困難なこと。筆の動きに合わせて何百枚という絵を描き一枚一枚動かしていく。
文字は書道家に書いてもらったのだが、「離」の字が違うような――。
調べてみると書道事典には存在する文字だが、一般的には“まちがっている”との印象が強いし、子どもたちも勘ちがいしてしまう。という判断で文字を変更することになった。
もう一度書道家さんに発注することでこの問題は解決。
仁太郎を生んですぐに亡くなった母が、残した三味線。父のせりふに合わせて、三味線にズームしていく場面はもう少し伸ばしたい。ここでの三味線の存在は物語上大切なものだ。
そこでゆっくりと三味線にスポットをあてることになった。他にも太陽の絵をほんの少し伸ばして余韻をもたせるなど、細部にわたる確認作業が行われた。
2002年の年の瀬、12月26,27日の2日間、メンバーはスタジオに缶詰状態となり、一旦終了した後も素材の変更や細かい打合せなど、それぞれの作業は深夜を超えて明け方まで及んだ。みなさん本当におつかれさまでした。
とうとう絵もストーリーも完成して最終段階へ――。
3月には東京、大阪で、試写会を行うことも決定。アニメ完成も間近になり、スタッフの緊張感も最高に達している。
 
Copyright(C)株式会社ワオ・コーポレーション ALL rights reserved.