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(有)木花(このはな)さんには「NITABOH」の色彩の仕事をお願いしている。スタッフは全員女性。あちこちに積まれた書類もきちんと整理されていて、社内もどことなく華やいだ雰囲気だ。「NITABOH」のキャラクターや小物に色をつけていく過程で、どんな苦労や工夫があったのか詳しく伺ってきた。
取材: 今回「NITABOH」の色彩全体を安達さんが担当されたようですが、一番苦労されたことは何ですか?
安達さん: 参考写真がみんな白黒なんですよ(笑)。当たり前ですよね。
時代を考えると、カラー写真なわけがない。だから、色づけにはずいぶん悩みました。当時の染料も今とは違うはずで同じ赤でもちょっと違うんじゃないかと考えてみたり。
取材: で、どう解決されたんですか?
安達さん: ある部分は想像です。アニメーション監督の高岡さんとも相談しながら、西澤監督のイメージに合うようにと苦心しました。
取材: 西澤監督は、浮世絵の色のイメージでという注文をされたと聞いています。
安達さん: はい、そうなんです。ご期待にこたえられましたかね。
取材: ええ、色に関しては順調に進んだようですよ。
安達さん: だったら、すごくうれしいです。
取材: 他に工夫されたことは?
工藤氏: このアニメ、他と違ってひとつの場面に出てくるキャラクターが多いんです。だから肌の色や唇の色、それぞれに主人公や他の人物の全体のバランスを考えないといけない。
取材: ということは、ストーリーを把握していないと、そのバランスの判断ができないんですね。
工藤氏: そうです。その上、背景画がとってもきれい。実は、それ私達ちょっと困ったんですよ(笑)。背景に負けず勝たず、その辺の微妙なバランスも工夫しました。渡し場近くの宿のおかみ、お松の着物のタスキの色も何パターンか作ったりして――。実際に出来上ったら、みて下さいね。
取材: スケジュール的には、どうでしたか?
工藤氏: 色彩の仕事は、背景画や原画の後なんです。前の工程で遅れがでるとつらいですね。昨日始まったアニメの編集、カットの作業に間に合わせるため、徹夜してしまいました。
取材: すみません、お疲れさまでした。
工藤氏: でも、今回初めてひとつの映画全体を担当させてもらって、やりがいもひとしおでした。
「NITABOH」の登場人物は、ほとんどが着物姿。着物は洋服とちがって柄物が多く、人物の動きに合わせてしわが寄ったりする。柄が細かいとその動きを追って色をつけていく作業が難しかったという。皆さん、ありがとうございました。さて、木花さん、会社名がとってもユニークだが、これは、古事記の木花之開耶姫(このはなのさくやひめ)からとったという。「春に会社を設立したので春の花から社名を選ぼうと思い、また桜の花には"永遠"とか"繁栄"という意味があるのでこれに決めました」と社長の安斉さんは教えてくれた。最近、アメリカで放映されることが決まった『鉄腕アトム』のお仕事もされている実力派の女性ばかり。"色のお仕事"の会社にということで色にこだわって、社員にそれぞれカラーネームがある。社長の安斉さんはグリーン、安達恵子さんはブルー、箕輪さんはレッドというふうに。「NITABOH」制作スタッフがお邪魔してスケジュールボードの"レッド出動""イエロー出動"と書かれた文字をみて、まるでゴレンジャーのようだ、と、その遊び心に感動したという。
 
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