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NITABOHトップページ / メイキング / 声優オーディション
アニメキャラクターに命を吹き込み、本物の人物像を作り上げていく。どんな声で、どんな雰囲気で話すのか。それにより、ずいぶんイメージは違ってくる。声優の果たす役割は大きい。去る5月9日と13日、「NITABOH」の声優オーディションが行われた。
日本を代表する音響監督、佐藤敏夫氏
東京・新宿にあるマウスプロモーションのスタジオに集まったのは監督以下10名のスタッフ。今日は監督と音響監督の佐藤敏夫氏が中心となり、オーディションを進めていく。佐藤氏は音響監督としては日本映画界の草分けであり、今も活躍しつづけ、外国映画やドラマの日本語吹き替えに際し、トータルに音のプロデュースをしている。
これまでに手がけた作品も、劇場用映画では「ベイブ」('96)、「スターウォーズ・エピソード1」('99)、「ジュラシックパーク」(2001)と、これだけでも驚きなのに、テレビ用長編映画では「タイタニック」、「フォレストガンプ」、「インディジョーンズシリーズ」、「007シリーズ」など、有名な作品が続く。NHKで放送されたテレビドラマ「ER 緊急救命室」も彼の手によるもの。
オーディションに参加してくれたのは全員で21名。この中から主人公の仁太郎、ユキ、たまな、菊之助、イタコの老婆、留吉と主な登場人物の声が決まる。
声優といっても様々、アニメ専門とは限らない。文学座や俳優座に所属し、日頃は役者として舞台に立つ一方で声優をする人。コマーシャルの声を中心に活躍する人。
10分間隔で一人ずつ到着し、スタッフのいる編集室とガラスを隔てたブース内で、台本を読んでもらう。
(上) 録音編集スタジオ内
(右) 台本を手に演じる声優さんたち
スタジオに入ってきて、「よろしくお願いします」と言った時の声と、いざセリフを読む時の声が皆、ぜんぜん違う。声の張り、つや、鍛えあげられた声の美しさがすばらしい。さすがにプロ、声だけが勝負の世界なんだ。
年齢も自由自在に変えられる。「少し年齢を上げてみて」、「もう少しやせた女の人のイメージで」、「二十代後半を想定してみて」と、声優さんに声をかける佐藤氏。そんな要求に「ハイ」とひと言、すぐに違った年齢の雰囲気を出してしまう。ええっ!!、そんなにコロコロと声を変えられるなんて・・・。プロの技を見せてもらった
着々とオーディションは進んでいくが・・・。どこかが違う。
監督も佐藤氏も同じ思いだ。どこが違うのかー?皆、全体にセリフの読みが速い
声優の谷育子さんに演技指導をする佐藤氏
例えば留吉。佐藤氏は「仁太郎のつらい人生を支える兄のような存在。大らかで愉快な性格だけど、仁太郎を包み込むような、ホッした部分が欲しい。」と、注文する。仁太郎についても同じで、「目の見えない仁太郎が、自分の気持ちを相手に伝えていく。そこにはずーっと相手につながる一本の線のような静かなテンポがあるはずだ。それに、これは津軽の話で、時代は明治のはじめ。そんな都会的なテンポじゃあないんだよ。」「とにかく他のアニメとは違う。『NITABOH』はもっと人間っぽい話なんだ。声の迫力ではなく、気持ちの迫力で表現して。」と演技の指導もする。
「今のアニメは動きも表情も大げさ。それに合わせて声も大げさになりすぎる傾向があります。」とアニメーション監督の高岡淳一氏。
「そう、ガチャアニメ(注1)が多いからね。皆、声の勢いで演じるのに慣れてしまっていて。でも『NITABOH』はフルアニメ。人間っぽい情感を追求したいですね。」と佐藤氏は日本アニメ界の声優さんの現状も語ってくれた。
(注1)ガチャアニメ:コマ数が少なく、表現がオーバーなアニメのこと
 
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